カナンの園 76号 2002年03月15日発行



みなさんおげんきですか
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ボランティア考
本間邦彦 理事


 「カナンの園のために、奥中山学園の建て替えのために、ご協力お願いしまーす」

 盛岡の十二月の風物詩ともいえるカナンの園の街頭募金は、三十年近くの歴史をもっています。 それはカナンの園の設立前の一九六七年(昭和四十二年)から始められ、 盛岡周辺の教会の方々や白百合学園、向中野学園(現・スコーレ学園)、盛岡生活学園(現・盛岡大学)、 盛岡農業高校、そして多くの市民、ボランティアの方々によって毎年行われてきました。

 カナンの園のゼッケンを付け、募金箱を持って大通の各所や肴町の中三前、菜園の川徳前で募金を呼びかける人、 裏方として豚汁を用意する人など、毎年三百人以上の方々に支えられてきました。 延べ七千五百人から九千人が、ボランティアの機会を与えられたことになります。

 私たちボーイスカウト・ガールスカウトは、最初に中央通のピカデリー前に立ってから二十数年間、 カナンの園の街頭募金に参加できたことを感謝します。

 岩手県水沢市の出身であり、当時の東京市長、 日本ボーイスカウトの初代総長である後藤新平氏は、「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするように、 そして報いを求めぬように」を「自治三決」としています。 これを私は、ボランティアの精神を示すものだと考えています。

 ボーイスカウト運動の目的は、個人として、責任ある市民として、そして国際社会の一員として、 若者が身体的、社会的、精神的な可能性を完全に達成できるように、その成長に貢献することであります。

 ノンフォーマル教育のスカウト運動は、ボランティア精神に支えられた青少年の価値観を造成していく役割を担う、 まさに今日的な課題である青少年の『こころ』の教育に貢献する運動であるのです。

 街頭募金に立っていると、いろいろな人たちが行き交います。「頑張ってね!」と励ましてくれる二人づれや質素な身なりでも素晴らしい笑顔で募金をしてくれる人、 またはその逆の人もいて、普段できないたくさんの貴重な体験ができます。

 フィアン・ソロフィ(企業やあらゆる組織の社会貢献)がその業績の尺度となる二十一世紀に必要とされるのは、 高く熱心なボランティア精神を、個人が豊かな人生を送るための価値観として養っていくことではないかと思います。

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