本庄みゆきさん(同居:五年)
休日を共に過ごす人の輪を
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それぞれの障害の違いを知り、個性に合った接し方ができるようになるまでに、丸二年かかりました。
それまでは極力自分を疲れさせたくなくて、休日のホームの行事にも参加しないなど、
仕事とプライベートの区切りをつけようとしていましたね。
三年目から急に楽しくなって、少々のことでは動じなくなりました。
世話人仲間が増えた心強さもあったかもしれません。
今では自分から休日に一緒に出かける機会をつくったり、利用者の人と晩酌を楽しんだり。
とてもリラックスして毎日楽しく過ごしています。
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利用者の方の休日に付き合ってくれる方が担当のアフターケアー室の職員以外にも増えてくれればと思います。
当たり前ですが、休日にやりたいことは皆違いますし、
それぞれ「この人と出かけたい」という好みもあると思うのです。
それぞれの希望に沿うには、とても人手が足りません。
世話人やアフターケアー室の職員の枠を超え、
ほかのカナンの職員や地域の人たちのなかにサポートの輪が広がり、
利用者の方がいろいろな人と楽しむ時間が増えればと思います。
中野恵美子さん(同居:四年)
アフターの存在が心の支え
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最初は随分気を遣ったし、それでも不用意な言葉や態度で傷つけてしまい、
口もきかずに部屋にこもられたり…といったこともしばしば。
やはり一人ひとりの性格を把握するまでは一苦労でした。
今は、彼らも私のことをわかってくれていて、時にはケンカもするほど私も気持ちを開いています。
それぞれの精神的なフォローもできるようになってきましたし、
彼らから甘えられたりすると、私も成長したのかなあとうれしく思います。
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七〜八人乗りのアフターケアー室専用車がほしいです。皆で出かけようというとき、交通機関の利用は容易ではなく、保護者の方などに車を提供してもらうにも、二台、三台となると都合を合わせるのが大変。専用車があれば遠慮なくどこにでも行けるのに…というのが本音です。また、アフターケアー室の職員は私たち世話人の心の拠り所でもあります。何かあったときに何とかしてくれるという安心感は大きな支え。人員増は難しいと思いますが、これからも充実したサポート体制を維持していただければと思います。
槻舘早苗さん(通い:三年)
障害ではなく「持病」という意識
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通い型なので、暮らしを共にするというよりは、食事の支度に伺うという形です。
日中は働きに出ている人ばかりなので、特別な問題が起きない限り、
ごく普通の賄い付きのアパートという印象です。
毎日冗談を言い合うほど楽しませていただいているだけに、
ときどき「障害ってなんだろう」と考えさせられます。
私としては「何らかの持病がある人たち」ぐらいの感覚ですね。
同居ではありませんが、職場や仲間同士で何かあったときは雰囲気でわかります。
小さな問題で済むことを大きな問題にしないよう、間に入って話を聞いたり助言をしたりと、
できる限りのことをしていきたいと思っています。
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アフターケアー室の職員の方がホームで夕食を共にすることは、ぜひ続けてほしいです。食卓を囲んでわいわいやるのは、ホームの雰囲気をつかむいい機会。万一問題が起きたときにも早く見つけることができるでしょうし、彼らも話し相手を望んでいるのがわかります。私も食事作りの合間に話を聞いたりしますが、皆「槻舘さんは時間で帰る人」と、遠慮してくれているように思えます。
佐藤千恵子さん(同居:一年)
一人ひとりを大事にしたい
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私の前にホームで世話人を務めていた主人から教わったのが「皆、家族なんだから」ということ。
世話人だからと気負わずに、みんなにもわが家と思って家事を手伝ってもらえばいいというんですね。
なるほどと思いながら、実は世話人を始めると同時に子どもが生まれ、
世話人と育児という二つの新しい仕事が同時にスタート。
夜中の十一時にケンカの仲裁に入ることもあり、役目は二十四時間終わらない…。
泣きながら過ごした日もありました。「皆のおかげで自分も成長できる。
一人ひとりを大事にしていこう」と思えるようになってから、気持ちが楽になりました。
今はみんなの喜ぶ顔を見るのが私の喜び。
休日の外出や小さなイベントなど、
ささやかでもみんなに喜んでもらえるものを企画していきたいと思っています。
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「いつか自分の家を建てる」と貯金をしている人や、両親を亡くしたあとのことを話し合う姿を見かけたこともあります。誰もがどこかで悩んでいること。どうなっていくのだろうと、気にかかります。身近な希望としては、アフターケアー室の職員の方に若い男性がいたらと思います。男の子のスポーツに付き合えるような、いわゆる「男手」がほしいですね。
注:アフターケアー室──グループホームや地域で生活している人たちの暮らしの支援を行っている、
カナンの園独自の部署。
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