カナンの施設の紹介:労働
知的障害者福祉法に定められた知的障害者の成人施設です。制度では、「入所者に対して、その自立と社会経済活動への参加を促進するため、保護並びにその更生に必要な指導及び訓練を適切に行うことが目的である。」と定められています
=生活の場=
現 況:開設時は、男子寮16名、女子寮14名の30名を2寮体制でスタートしましたが、児童施設から受け入れるため、入所定員を40名に増員しました。26年の中で、30名を越える方々を社会や家庭に送り出し、その後も順次利用者を受け入れてきました。現在、利用者の平均年齢は37.2才で、施設利用期間の平均は19.1年となっていますが、児童施設から継続して30年を越える方々が半数を占めています。
少しでも落ち着いた生活環境となるよう、男女一緒に4〜8名の6つの生活グループに分かれて生活しています。その内3つは既存の建物ですが、他は敷地内自活訓練棟2つと敷地外自活訓練棟で、ほぼ全員が個室の生活となっています。
=労働の場=
現 況:入所している方々は開設時から全員労働科に所属し、通所利用者も加えて5グループに分かれ、約6時間働いています。職住分離の考えから、昼食は各作業科でお弁当を食べます。また、地域の社会資源を活用し、創作やバンドの活動をしている方もいます。以下に作業科とその内容を紹介します。
≪敷地内≫
【農 場】…畑やビニールハウスで無農薬の野菜約30種類を栽培し、自家消費しています。手づくり味噌は外販も行います。
【畜産ルツ】…豚の飼育と期限切れ菓子パンを利用した飼料作り。
【畜産ノア】…羊の飼育、廃材(解体家屋の古材)で薪ストーブ用の薪作り。
≪敷地外≫
【ひつじ工房アドナイ・エレ】…草木染め・羊毛加工品の製品作りとその販売。
【エフラテ】…缶のリサイクル作業、牛乳パック再生紙作り。
今 後:入所施設を長期に利用している方々が望む地域で暮らせるよう、グループホーム等を整備し、通所部の内容を充実することが課題です。